ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」 ネタバレ・結末・考察を完全解説【アニメ】

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この記事では、1986年から放送された初代アニメ『ドラゴンボール』の第90話「なななっ!!なんと どどん波」について、詳細なあらすじから衝撃の結末、そして物語の背景にある設定の考察までを網羅的に解説します。第22回天下一武道会の白熱するバトルを振り返りたいファンの方や、鶴仙流と亀仙流の因縁を深く知りたい読者に向けて、全編ネタバレありで構成しています。

本エピソードは、主人公・孫悟空の親友であるクリリンと、謎多き拳法家・餃子(チャオズ)が激突する準々決勝の重要な一戦を描いています。単なる武道大会の枠を超え、かつての強敵・桃白白(タオパイパイ)の影がちらつく緊張感あふれる展開が見どころです。悟空たちが知ることになる衝撃の真実と、クリリンが絶体絶命のピンチをどう切り抜けるのか、そのドラマチックな過程に注目してください。

この記事でわかること

  • 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の全あらすじと決着の行方
  • 「どどん波」の使い手である餃子と殺し屋・桃白白の驚くべき関係
  • 鶴仙人と亀仙人(武天老師)の間に流れる深い因縁と過去の接点
  • 絶体絶命のクリリンが勝利を掴むために放った「意外な奇策」の正体
  • アニメ版独自の演出やキャラクターたちの心理描写の深掘り
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ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の作品基本情報

項目 詳細情報
作品名 ドラゴンボール(初代アニメ版)
該当話数 第90話「なななっ!!なんと どどん波」
放送日 1987年12月2日
原作該当箇所 第118話〜第119話
主な対戦カード クリリン vs 餃子(チャオズ)
主な制作スタッフ 脚本:雪室俊一 / 作画監督:竹内留吉 / 演出:上田芳裕

第90話の舞台は、世界最強の武道家を決める「第22回天下一武道会」の準々決勝・第3試合です。物語は、亀仙流の愛弟子であるクリリンと、鶴仙流の刺客である餃子の試合開始から幕を開けます。この大会は、悟空たちが修行の成果を試す場であると同時に、亀仙人のライバルである鶴仙人率いる鶴仙流との全面対決の場でもありました。試合が始まると同時に、餃子は重力を無視して空中に浮かぶ「舞空術」を披露し、観客や悟空たちを驚愕させます。当時の彼らにとって自力で空を飛ぶ技術は未知のものであり、クリリンは地上からの攻撃が届かない圧倒的不利な状況に追い込まれます。

戦いが激化する中、餃子が放った指先からの気功波、すなわち「どどん波」が会場を震撼させます。それを見た悟空やジャッキー・チュン(亀仙人)は戦慄します。なぜなら、その技はかつて悟空を死の淵まで追い詰めた世界一の殺し屋、桃白白の得意技だったからです。ここで衝撃の事実が判明します。鶴仙人は桃白白の実の兄であり、悟空が弟を倒した(当時は死亡したと思われていた)ことへの復讐に燃えていたのです。鶴仙人は餃子に対し、テレパシーで「クリリンをなぶり殺しにしろ」という非情な命令を下し、試合は武道の枠を外れた凄惨な殺し合いの様相を呈し始めます。追い詰められたクリリンは、自らの知略と勇気を振り絞り、逆転の一手を探ることになります。

このエピソードの大きなテーマは、正義の武道を目指す亀仙流と、殺人を目的とする鶴仙流の「信念の対立」です。力だけでなく、精神的な揺さぶりや超能力を駆使する餃子の攻勢に対し、クリリンがいかにして立ち向かうかが詳細に描写されています。また、かつての強敵である桃白白の存在が物語に影を落とし、単なる大会の進行以上の重みを加えているのが特徴です。視聴者は、クリリンの成長とともに、悟空が歩んできた激闘の歴史が現在の戦いに繋がっていることを再認識させられる、非常に密度の濃いストーリー展開となっています。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の世界観・設定解説

アニメ『ドラゴンボール』第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、物語の大きな転換点となる第22回天下一武道会の準々決勝を描いています。このエピソードは、単なるトーナメント戦の一幕に留まらず、亀仙流(悟空・クリリン)と鶴仙流(天津飯・餃子)の因縁を決定的なものにする世界観の拡張が行われています。それまでの『ドラゴンボール』は、どちらかと言えばコミカルな冒険活劇の色彩が強かったのですが、この回を境に「殺意」を秘めた武術家集団との対立という、よりシリアスなバトル路線へとシフトしていくことになります。

この世界における「ルール」は、武道会の審判が管理するスポーツ的な側面にありましたが、鶴仙流の登場によってその前提が揺らぎます。彼らにとって武術とは相手を倒すための手段ではなく、「暗殺術」としての側面を持っており、場外負けを狙うのではなく命を奪うことを厭わない冷酷な哲学が背景にあります。この緊張感こそが、第90話の舞台を一層重厚なものにしています。また、この回はシリーズ全体で見ても、後の『ドラゴンボールZ』で標準となる「空中戦(舞空術)」が本格的に導入されたエピソードとして非常に重要な位置付けにあります。

設定項目 詳細内容 物語への影響
舞空術(ぶくうじゅつ) 気を練り空中を自由に飛行する鶴仙流の秘伝技 三次元的な戦闘を可能にし、格闘の概念を変えた
どどん波 指先に気を集中して放つ貫通力の高い気功波 桃白白との因縁を呼び覚まし、殺傷能力を強調
鶴仙人と桃白白 鶴仙流の師匠であり、殺し屋・桃白白の実兄 悟空への復讐劇が武道会の裏テーマへと昇華

シリーズにおける位置付けと因縁の再燃

第90話は、かつての強敵である桃白白(タオパイパイ)の影が色濃く投影されています。悟空がレッドリボン軍編で倒したはずの桃白白が、実は鶴仙人の弟であったという事実は、過去のエピソードと現在の大会を一本の線で繋げました。これにより、単なる「誰が一番強いか」という競い合いから、「仇討ちと復讐」というドロドロとした人間ドラマへと変貌を遂げています。読者や視聴者にとって、この展開は過去の勝利が新たな火種を生むというカタルシスと不安を同時に与える演出となっていました。

さらに、クリリンというキャラクターにとっても、この回は「亀仙流の代表」としての意地が試される重要な局面です。師匠である亀仙人と鶴仙人が、かつては武泰斗(むたいと)という同じ師を持つ同門であったという設定は、武道の歩むべき道の分岐を提示しています。正義と平和のための武道(亀仙流)か、殺戮と権力のための武道(鶴仙流)かという対立構造が、クリリンと餃子の試合を通じて鮮明に描き出されているのです。以下のリストは、この話数における重要な設定のポイントをまとめたものです。

  • 歴史の分岐点:かつてピッコロ大魔王を封じた武泰斗の弟子たちが、正反対の道を歩んだ悲劇。
  • 技術の対比:掌から放つ広範囲な「かめはめ波」に対し、指先から放つ一点突破の「どどん波」という技の対比。
  • 超能力の導入:物理的な打撃だけでなく、金縛りの術といった「気を介した精神干渉」が戦闘に組み込まれた。
  • 復讐の連鎖:桃白白の死(生存説もあるが当時は死とされた)が、鶴仙人を狂わせ、弟子たちを刺客に変えた。

つまり、この第90話は単なる一試合の描写ではなく、ドラゴンボールの世界が「点」から「線」へと繋がる瞬間を捉えたエピソードなのです。前作の強敵が現在のライバルと血縁関係にあるという王道の少年漫画的展開は、当時のファンに強烈なインパクトを与えました。同時に、空を飛ぶという行為がまだ「特殊な技術」であった時代の工夫されたバトル描写は、現代の読者から見ても非常に新鮮な創意工夫に満ち溢れています。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の主要キャラクター紹介

第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、亀仙流鶴仙流という二大流派の対立が最も鮮明になるエピソードです。単なる武道大会の出場者という枠を超え、それぞれのキャラクターが背負う過去や流派の理念が、一撃一撃の重みに反映されています。このセクションでは、本エピソードで中心的な役割を果たすキャラクターたちを深掘りし、その魅力と相関関係を詳細に解説します。

クリリン:知略と勇気で逆境を跳ね返す努力の天才

本作の準主役であり、孫悟空の親友であるクリリンは、この第90話において「知的な戦士」としての才能をいかんなく発揮します。多林寺での修行を経て亀仙流に入門した彼は、悟空のような超人的なサイヤ人の血(当時はまだ設定されていませんが)や天賦の才を持っているわけではありません。しかし、彼は誰よりも人間臭く、恐怖心を持ちながらもそれを勇気で克服しようとする強さを持っています。声優の田中真弓さんが演じるクリリンは、コミカルな一面とシリアスな戦いの中での成長を見事に表現しており、読者が最も感情移入しやすいキャラクターの一人です。

本エピソードでの彼は、餃子の「舞空術」や「どどん波」といった未知の脅威に対し、最初はパニックに陥りかけますが、すぐに「どうすれば勝てるか」を考え始めます。特に「鼻がない」という身体的特徴を逆手に取った(あるいはネタにされた)過去の戦いと同様に、今回は「算数」という意外な弱点を見抜くことで、純粋な戦闘力以上の成果を上げます。この「負けてたまるか」という執念と、多角的な視点から勝利を模索する柔軟性こそが、クリリンがファンから長く愛される理由です。悟空との関係も、単なるライバルから、お互いの実力を認め合い補完し合う最高のパートナーへと進化していることが伺えます。

餃子(チャオズ):無垢なる心に殺意を宿した超能力者

餃子(チャオズ)は、鶴仙流の門下生であり、天津飯の弟弟子として登場します。その外見はキョンシーをモチーフにしたような独特なデザインで、白塗りの顔に赤い頬が特徴的です。声優の江森浩子さんによる幼く無垢な声は、彼が放つ冷酷な「どどん波」の破壊力との間に強烈なギャップを生み出し、視聴者に不気味な印象を与えます。彼は師匠である鶴仙人の命令に忠実であり、自らの意志というよりは流派の暗殺道具としての教育を忠実に実行しようとします。

しかし、第90話の後半で明らかになる「算数が苦手で指を使わないと計算できない」という設定は、彼が本来持っている「子供らしさ」や「危うさ」を象徴しています。殺し屋としての技術を叩き込まれながらも、精神的には非常に幼いというアンバランスさが、後の天津飯と共に善の道へ進む伏線ともなっています。彼にとって天津飯は唯一無二の理解者であり、その絆の深さはシリーズを通しても屈指のものです。この試合ではクリリンを徹底的に追い詰めますが、その過程で露呈した人間味あふれる弱点が、物語に絶妙なユーモアを添えています。

鶴仙人(つるせんにん):憎悪と復讐に燃える冷酷な師匠

かつて亀仙人(武天老師)と共に武泰斗(ムタイト)様のもとで修行を積んだ鶴仙人は、このエピソードにおいて完全なヴィラン(悪役)として振る舞います。声優の永井一郎さんが演じる鶴仙人は、亀仙人の穏やかさとは対照的に、常に鋭く、攻撃的なオーラを放っています。彼にとって武術とは自己研鑽の道ではなく、相手を屈服させ、命を奪うための「暗殺術」に他なりません。彼の冷酷さは、弟子である餃子に対して「ただ勝つのではなく、なぶり殺せ」と命じるシーンに凝縮されています。

彼が抱く復讐心の根源は、弟である桃白白(タオパイパイ)を悟空に倒された(殺されたと思っている)ことにあります。かつては同門であった亀仙人に対しても、流派のプライドを賭けた敵対心を隠そうとしません。彼の存在は、天下一武道会という「スポーツ」の場に「本物の殺意」を持ち込み、物語のテンションを一気に引き上げる役割を担っています。鶴仙人の歪んだ教育方針が天津飯や餃子にどのような影響を与えているのか、その呪縛をどう断ち切るのかが、このエピソード以降の大きなテーマとなります。

キャラクター名 役割・立ち位置 主な能力・技 性格・特徴
クリリン 亀仙流門下生 かめはめ波、知略 機転が利き、土壇場に強い
餃子(チャオズ) 鶴仙流門下生 どどん波、舞空術、超能力 無垢だが冷酷、算数が苦手
鶴仙人 鶴仙流師匠 (指揮・テレパシー) 執念深く、復讐に燃える
天津飯 鶴仙流筆頭弟子 排球拳、太陽拳など 厳格でストイック、弟弟子思い

これらのキャラクターが織りなすドラマは、単なる能力のぶつかり合いではありません。亀仙流の「楽しく修行し、正しく生きる」という理念と、鶴仙流の「勝つために手段を選ばず、殺害を厭わない」という哲学の激突が、第90話のバトルの深層に流れる重要なテーマなのです。読者はキャラクターの技の華やかさに驚くと同時に、彼らが抱える宿命や内面の葛藤に強く惹きつけられることになります。

  • 師弟関係の対比: 弟子を信じ見守る亀仙人と、道具として利用する鶴仙人の対比が鮮明。
  • 技の系譜: 「どどん波」を通じて明かされる桃白白との血縁関係が、物語にシリアスな緊張感を付与。
  • 意外な決着: 強大な武力に対し、クリリンが「知力」で対抗する構図が、初期ドラゴンボールの醍醐味を象徴。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」のストーリーあらすじを徹底解説

因縁の再燃:鶴仙流の非情なる宣戦布告

第22回天下一武道会の準々決勝・第3試合、リング上には亀仙流のクリリンと、鶴仙流の餃子(チャオズ)が対峙していました。試合開始直後、餃子は不気味な沈黙を破り、重力を無視するかのようにふわりと浮き上がります。これこそが鶴仙流独自の秘技「舞空術(ぶくうじゅつ)」でした。当時、自力で空を飛ぶ技術は極めて稀であり、観客席で見守る孫悟空やヤムチャ、さらには武術の達人であるジャッキー・チュン(亀仙人)さえも、その光景に驚愕の色を隠せませんでした。クリリンは地上からの攻撃を封じられ、空中から自在に攻めてくる餃子のトリッキーな動きに翻弄されることになります。

しかし、本当の衝撃は直後に訪れました。餃子が指先を突き出し、放った気功波の正体。それは、かつて悟空を死の淵まで追い詰めた世界一の殺し屋・桃白白(タオパイパイ)の得意技「どどん波」だったのです。この瞬間、会場の空気は一変しました。観客席の鶴仙人(つるせんにん)は、悟空たちの会話から、自分の実の弟である桃白白を倒した犯人が悟空であることを確信します。激しい憎悪に燃える鶴仙人は、餃子に対してテレパシーを送り、「ただ勝つだけでなく、なぶり殺しにしろ」と冷酷な暗殺指令を下しました。もはやこれは武道の試合ではなく、鶴仙流による血塗られた復讐劇へと変貌を遂げたのです。

対戦カード 流派 主要スキル・能力 戦術・意図
クリリン 亀仙流 かめはめ波(温存中)、格闘術 相手の弱点を見極める知略戦
餃子 鶴仙流 舞空術、どどん波、超能力 空中からの暗殺、なぶり殺し

絶体絶命の危機:超能力による不可視の猛攻

どどん波の連射に対し、クリリンは必死の回避を続けますが、鶴仙流の攻撃はそれだけに留まりませんでした。餃子は自らの特殊能力である「超能力(金縛りの術)」を発動させます。クリリンは突然の激しい腹痛に襲われ、胃を掴まれるような苦しみに悶絶して動けなくなります。これは餃子が両手を突き出し、気を集中させることで相手の体内の働きを狂わせる恐るべき術でした。審判がカウントを始める中、クリリンはリングに膝をつき、絶体絶命のピンチに追い込まれます。観客席で見守る悟空たちも、何が起きているのか分からず、ただクリリンの苦悶する姿に手をこまねくばかりでした。

  • 「舞空術」の衝撃: 地上の概念を覆す空中移動術が、初めて公式戦で披露されたシーン。
  • 「どどん波」の恐怖: かめはめ波を上回る貫通力を持つと言われる、殺し屋直伝の必殺技。
  • 超能力の脅威: 物理的な打撃ではなく、内臓に直接ダメージを与える不可視の攻撃。

殺意を剥き出しにする餃子は、動けないクリリンに向けて止めを刺すべく、再び指先を向けます。鶴仙人の「殺せ」という念波が響き渡る中、クリリンは極限の状態でありながらも、冷静に敵を観察していました。彼は、餃子が超能力を使っている間は両手を前に突き出しており、その間は他の攻撃や防御がおろそかになっているという「術の制約」に気づいたのです。ここから、クリリンの持ち味である「知略」による大逆転劇が幕を開けることになります。彼は、単なるパワー勝負では勝てない相手に対し、ある意外な方法で揺さぶりをかける決意を固めました。

算数サヨナラ勝ち:弱点を突いた奇策の結末

クリリンは苦しい息の中で、「お前の超能力は頭を使うから、難しいことを考えると解けてしまうはずだ!」とハッタリをかましました。そして突然、「3足す4は!?」という算数の問題を餃子に投げかけたのです。純粋でどこか抜けたところがある餃子は、この不意打ちの問いに対し、無意識に反応してしまいました。暗殺術を極めつつも算数が苦手だった餃子は、答えを出すために思わず指を使って数え始めてしまいます。その瞬間、両手が離れたことで超能力が解除され、クリリンを縛っていた腹痛が消え去りました。この一瞬の隙を逃さず、クリリンは反撃に転じます。

自由を取り戻したクリリンは、隠し持っていた修行の成果である「かめはめ波」の構えを取りました。全力の気を込めた一撃が放たれ、餃子は間一髪でこれを回避しますが、クリリンの本命はその後の追撃でした。空中で体勢を崩した餃子に対し、クリリンは残った算数攻勢を仕掛けます。「9足す8は!?」と畳み掛けると、餃子は再び指を折って計算に没頭してしまい、防御がおろそかになります。そこへクリリンの渾身の体当たりが炸裂。餃子はリングをはるか遠くへ飛び越え、場外へと消えていきました。審判の「場外、クリリン君の勝ち!」という宣言が響き渡り、知略による劇的な勝利が決着したのです。

【ここがポイント!】算数決着の意味
後の『ドラゴンボールZ』のような力と力のぶつかり合いとは異なり、初期の『ドラゴンボール』らしい「とんち」や「ユーモア」がバトルの決め手となった象徴的なエピソードです。クリリンというキャラクターが、単なる「悟空の引き立て役」ではなく、独自の知性で戦う戦士であることを決定づけました。

深まる因縁:亀仙人と鶴仙人の決別

試合後、勝利したクリリンは悟空たちと合流し喜びを分かち合いますが、その一方で鶴仙人の怒りは頂点に達していました。自分の弟子の不甲斐なさと、かつての同門・武天老師(亀仙人)への憎しみが重なり、彼は悟空への殺意をより一層深めます。ここで、亀仙人と鶴仙人がかつて同じ師匠である武泰斗(むたいと)の下で修行に励んだ仲間であったという過去が語られます。共に過酷な修行を乗り越えたはずの二人が、一方は「武の道」を究め、一方は「殺しの道」へと堕ちたことで、完全に袂を分かつことになった悲劇的な背景が浮き彫りになりました。

本エピソードの結末は、第22回天下一武道会が単なる実力試しの場ではなく、流派の誇りと過去の恩讐を懸けた「戦争」であることを予感させるものでした。クリリンの勝利は亀仙流に大きな一勝をもたらしましたが、それと引き換えに、次戦以降の悟空たちには鶴仙流の執拗な追及が待ち受けていることが示唆されます。物語はこの後、天津飯という更なる強敵との激突、そして亀仙人の信念が試される展開へと加速していくことになります。

項目 詳細内容 物語への影響
勝敗 クリリンの場外勝ち 亀仙流の準決勝進出が決定
キーアイテム/技 算数(知略)、舞空術、どどん波 新しい戦闘スタイル「空中戦」の導入
最大の謎/伏線 桃白白の生死と復讐 鶴仙人との全面対決への火種
キャラクターの成長 クリリンの機転 パワーに頼らない戦い方の確立

第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、コミカルな決着の裏に、シリーズ全体を通しても屈指の「殺気」と「因縁」が詰まった傑作回と言えるでしょう。読者はクリリンのユーモアあふれる勝利に安堵すると同時に、これから始まる天津飯と悟空の頂上決戦に向けた、言葉にできない緊張感を味わうことになったのです。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の見どころ・名シーン解説

アニメ『ドラゴンボール』第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、物語のトーンが「冒険」から「命懸けの武術」へと変遷していく中、初期特有のユーモアとシリアスな緊張感が見事に融合した傑作エピソードです。この回の最大の魅力は、鶴仙流という暗殺集団の底知れぬ恐怖が「どどん波」という技を通じて示される一方で、主人公の親友であるクリリンが、純粋な武力ではなく「知略」と「勇気」によって強敵を打破するカタルシスにあります。なぜこのエピソードがファンの間で語り継がれる名シーンとなったのか、その演出と背景にあるドラマを深掘りします。

恐怖の再臨!指先から放たれる死の閃光「どどん波」の衝撃

本エピソードにおける最大の視覚的衝撃は、間違いなく餃子(チャオズ)が放った「どどん波」の描写です。かつて聖地カリンで孫悟空を一度死の淵まで追い詰めた世界最強の殺し屋・桃白白。その必殺技が、小さな子供のような容姿の餃子の指先から放たれた瞬間、会場の空気は凍りつきました。アニメーション演出では、かめはめ波が「溜め」の動作を伴う力強いエネルギー波であるのに対し、どどん波は一瞬の指差しから放たれる「貫通力」を重視した鋭い光線として描かれています。

  • 光線の色彩と速度:アニメ版では黄色がかった鋭い光として描写され、クリリンの頬をかすめる際の熱気や風圧が強調されています。
  • 悟空のトラウマ:技を見た瞬間に悟空が「あの時の技だ!」と戦慄するカットが挿入されることで、視聴者に桃白白との死闘を想起させ、緊張感を最大限に高めています。
  • 殺意の演出:鶴仙人がテレパシーで「殺せ」と命じる際の、冷酷な眼光と重苦しいBGMの使い分けが秀逸です。

このシーンの重要性は、天下一武道会が単なる「強さを競う祭り」から、「鶴仙流による復讐の場」へと変質したことを明確に示した点にあります。クリリンという親しみやすいキャラクターが命を狙われる絶体絶命の構図は、読者の感情を強く揺さぶりました。

技名 主な使用者 特徴・演出の差異
どどん波 餃子、桃白白 人差し指から放つ。発動が速く、貫通力に優れる「暗殺術」。
かめはめ波 クリリン、悟空 両手で溜めて放つ。破壊力と推進力に優れる「正統派の技」。

算数で勝つ!?クリリンの機転が光る「逆転サヨナラ勝ち」の真実

絶望的な状況下でクリリンが見せた逆転劇は、ドラゴンボール史上最もユーモラスでありながら理にかなった名シーンの一つです。餃子の強力な超能力によって腹痛に襲われ、一歩も動けなくなったクリリンが、「超能力を使うには両手を突き出さなければならない」という弱点、そして「餃子が子供のように幼い精神の持ち主である」という点を見抜く過程は、彼の知的な戦士としての側面を際立たせています。

クリリンが苦し紛れに放った「算数の問題」に対し、餃子がパニックになりながら指を折って数え始めるシーンは、声優・江森浩子氏による「うーん、えーっと……」という困惑の演技が絶品です。ここで注目すべきは、単なるコメディで終わらせず、「思考が乱れると気や超能力も乱れる」という、後のシリーズにも通じる武術的な理屈を背景に敷いている点です。田中真弓氏演じるクリリンの、必死でありながらどこか茶目っ気のある「追い込み」の演技は、視聴者に安堵と爆笑を同時に与えました。

名シーンのポイント:クリリンが「27足す15は!」と難易度を上げていく際のテンポ感は、アニメ版独自の演出でさらに強化されており、餃子の「算数が苦手」という意外な弱点が、冷酷な暗殺術とのギャップとして見事に機能しています。

この決着シーンは、後の『ドラゴンボールZ』以降で見られる圧倒的なパワーバランスによる決着とは異なり、「格上の相手に対して知恵で勝利をもぎ取る」という、初期の醍醐味が凝縮されています。亀仙流の教えである「武術を磨くことは心身を磨くこと」を、クリリンが彼なりの形で体現した瞬間と言えるでしょう。

鶴仙人と亀仙人、対照的な「師の背中」が描く人間ドラマ

バトルの裏で繰り広げられる、鶴仙人と亀仙人(ジャッキー・チュン)の舌戦も見逃せない見どころです。かつて武泰斗という同じ師匠の下で修行に励んだ二人が、なぜここまで正反対の道を歩むことになったのか。その断絶が、弟子の戦いを通じて鮮明に描き出されています。「私利私欲と復讐のために弟子を道具として使う鶴仙人」と、「弟子の成長を願い、たとえ負けても自立を促す亀仙人」の対比は、本作の持つ教育的な側面をも示唆しています。

  • 鶴仙人の執念:桃白白が「死んだ」と思い込み、その悲しみを他者への攻撃性に変換する描写は、彼の卑小な人間性を象徴しています。
  • 亀仙人の眼差し:弟子が超能力に苦しむ姿を黙って見守る辛さと、自力で活路を見出すことを信じる強さが、ジャッキー・チュンの変装の奥にある鋭い眼光から伝わってきます。
  • 声優の熱演:宮内幸平氏(亀仙人)の重厚な演技と、永井一郎氏(鶴仙人)のヒステリックで毒のある演技のぶつかり合いが、試合会場のドラマ性を一層深めています。

特に、算数問題で餃子が自滅した際の鶴仙人の「バカ野郎ー!」という怒号は、彼の教育方針が恐怖政治に過ぎないことを露呈させており、それを見つめる天津飯の心境に微かな変化(後の改心の伏線)を予感させる重要な演出となっています。この一戦は、単なる勝敗を超えた、二つの流派の理念の激突そのものだったのです。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の名言・名セリフ集

アニメ『ドラゴンボール』第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、クリリンと餃子(チャオズ)という対照的な二人の戦いを通じて、多くの印象的な言葉が飛び交う回です。ここでは、物語の緊張感を高めるセリフや、決着の鍵となったユニークなフレーズを厳選し、その背景とともに深く考察します。

「やつはわしの弟…世界一の殺し屋 桃白白を倒した犯人だ!」(鶴仙人)

観客席で試合を見守っていた鶴仙人が、悟空たちの会話を盗み聞きし、確信を持って言い放ったセリフです。この一言は、天下一武道会というスポーツ的な大会の空気を一変させ、復讐劇という血生臭いドラマへと変貌させました。鶴仙人にとって桃白白は単なる弟子ではなく、血を分けた実の弟であり、その仇を目前にした彼の憎悪が凝縮されています。このセリフの後、彼は餃子に対して「クリリンをなぶり殺せ」という非情な命令を下します。これは、鶴仙流が持つ「殺しの美学」と、亀仙流への歪んだ対抗心が剥き出しになった瞬間であり、物語に深い緊張感をもたらしました。

「9足す8は!?」「3足す4は!?」……「ええと、指が足りない…」(クリリン & 餃子)

絶体絶命のピンチに追い込まれたクリリンが、餃子の弱点を突くために放った算数の問題と、それに対する餃子の反応です。クリリンは、餃子が超能力を使う際に両手を突き出さなければならないこと、そして彼が意外にも「子供のように純粋で頭が弱い」ことを見抜きました。このセリフは、シリアスな殺し合いの最中に突如として現れた「ドラゴンボール初期特有のユーモア」を象徴しています。田中真弓氏の必死な煽りと、江森浩子氏の困惑した演技が相まって、視聴者に強烈な印象を与えました。力と力のぶつかり合いではなく、知恵と「算数」で勝敗が決するという展開は、クリリンというキャラクターの機転の良さを最も端的に表した名シーンと言えるでしょう。

発言者 セリフの内容 シーンの背景・意味
鶴仙人 「なぶり殺しにしろ!それがわしへの何よりの供養だ!」 桃白白の敵討ちのため、餃子に冷酷な指示を出す場面。鶴仙流の非情さが際立つ。
クリリン 「鼻がないからって、バカにするなよ!でも、これ(頭)は便利なんだぞ!」 餃子に外見を弄られた際の返し。自虐を交えつつも、持ち前の明るさで戦意を喪失しない強さ。
餃子 「どどん波!!」 指先から放たれる死の光線。亀仙流への宣戦布告とも取れる衝撃的な一撃。

「かつての友よ、そこまで魂を売ったか…」(亀仙人/ジャッキー・チュン)

鶴仙人の冷酷な振る舞いを目の当たりにした亀仙人(ジャッキー・チュン)が、心の中で呟いた(あるいは独白に近い形で表現された)セリフです。かつて武泰斗という同じ師匠のもとで切磋琢磨した二人が、一方は「平和のための武術」を、一方は「殺しのための暗殺術」を選んだ悲劇が浮き彫りになります。この言葉には、かつての修行仲間に対する哀れみと、決して相容れない道を選んだ決別への覚悟が込められています。読者にとって、このセリフは物語の背景にある深い因縁を感じさせると同時に、師匠としての亀仙人の器の大きさを再確認させる重要な意味を持っています。単なる敵味方の関係を超えた、歴史の重みを感じさせる重厚な一言です。

  • 「どどん波」の衝撃: かめはめ波を超える威力の演出として、言葉そのものが恐怖の象徴となった。
  • 算数バトルの妙: 強敵を「無力化」させるための言葉の武器。クリリンの知略が光る。
  • 復讐の連鎖: 鶴仙人の言葉が、後の天津飯の心境変化にも影響を与える布石となっている。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の作画・演出・映像表現

アニメ『ドラゴンボール』第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、物語のクオリティが安定し、キャラクターデザインとアクション描写が見事な調和を見せている回です。本作の制作を手掛けているのは、日本アニメ界の重鎮である東映動画(現:東映アニメーション)です。特にこの第22回天下一武道会編は、前作のレッドリボン軍編での経験を活かし、格闘シーンのスピード感と構図のバリエーションが飛躍的に向上しています。視聴者の目を引くのは、単なる打撃の応酬ではなく、キャラクターの『重さ』や『空気の震え』を感じさせる演出です。

この回において特筆すべきは、竹内留吉氏による作画監督の仕事です。竹内氏は初期ドラゴンボールのビジュアルラインを支えた功労者であり、その特徴はキャラクターの輪郭線に宿る『力強さ』と『丸みの美学』にあります。クリリンの驚愕した表情や、餃子のどこか無機質な不気味さは、彼の繊細な筆致によってより強調されています。また、この回は後の「Z」以降で見られるような、背景を線で流すだけの高速移動演出(いわゆるスピード線)を多用するのではなく、キャラクターの全身をしっかりと捉えた、地に足の着いたアクションが中心となっているのが特徴です。

項目 評価・特徴 読者への注目ポイント
作画クオリティ 非常に高い クリリンの顔の歪みなど、感情表現が豊か。
アクション演出 アクロバティック 空中戦(舞空術)の浮遊感と殺陣の融合。
色彩・美術 鮮やかな昭和色彩 武道会場の青空と朱色のコントラスト。
エフェクト表現 セル画の質感が光る どどん波の鋭い発光と貫通演出。

舞空術とどどん波がもたらす「未知の映像体験」

演出面において、第90話が果たした役割は極めて大きいです。その最たるものが、「舞空術」の映像化です。当時のアニメーションにおいて、キャラクターが浮遊したまま静止したり、空中を自由自在に移動しながら戦う描写は、作画の整合性を保つのが非常に困難でした。しかし、演出担当の上田芳裕氏は、カメラワークを上下に揺らすことで「キャラクターが浮いているのではなく、世界が動いている」かのような錯覚を視聴者に与え、画面に凄まじい臨場感を生み出しました。これにより、視聴者はクリリンと同じ絶望感——つまり「手が届かない相手」への恐怖を共有することになったのです。

さらに、本エピソードのタイトルにもなっている「どどん波」の描写は、以前登場した桃白白の時よりも洗練されています。かめはめ波が「エネルギーの塊をぶつける」ような描写であるのに対し、どどん波は「空気を切り裂く細い光の針」のように描かれています。この対照的な視覚効果により、亀仙流と鶴仙流の流派としての性質の違い——すなわち「王道」対「暗殺術」という対立構造が、言葉を介さずとも映像だけで伝わるよう工夫されています。光線の着弾時に発生する火花の散り方一つとっても、殺傷能力の高さを予感させる鋭利な作画が徹底されています。

  • 舞空術の浮遊表現: 重力を感じさせない不自然な動きが、餃子の不気味さを引き立てている。
  • どどん波の残像: 放たれた瞬間の閃光から着弾まで、一直線に伸びるオレンジ色の光条が恐怖を煽る。
  • 表情の緩急: 殺意に満ちた戦闘顔から、算数に困惑するコミカルな顔へのギャップが凄まじい。
  • 観客席のパース: 広い武道会場を俯瞰で捉え、戦いのスケール感を演出している。

また、当時の制作環境において、CGなどのデジタル技術は一切使われておらず、すべての光線や爆発は手書きのセル画によって表現されていました。第90話で見られる光の表現や透過光の処理は、職人技の結晶と言えます。特にクリリンがどどん波を寸前で回避し、背後の石畳が爆発するシーンの火花の描写は、セルの枚数を惜しまず投入することで、非常に滑らかな動きを実現しています。このように、技術的な制約がある中で最大限の迫力を生み出そうとする当時のスタッフの熱量が、40年近く経った今でも色褪せない魅力を放っている理由と言えるでしょう。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の音楽・OP/ED・声優演技

アニメ『ドラゴンボール』第90話「なななっ!!なんと どどん波」を語る上で欠かせないのが、視聴者の感情を激しく揺さぶる菊池俊輔氏による音楽と、声優陣による魂の込もった熱演です。本作は「格闘」と「コメディ」という相反する要素が見事に融合していますが、それを支えているのは、シーンの空気感を一瞬で切り替える劇伴(BGM)の演出力です。第22回天下一武道会という華やかな舞台の裏で蠢く「殺意」や「因縁」が、音と声によってどのように表現されているのか、その魅力を深掘りします。

魂を揺さぶる主題歌と菊池サウンドの魔力

本作の象徴であるオープニングテーマ「魔訶不思議アドベンチャー!」(歌:高橋洋樹)は、これから始まる未知の強敵との戦いへの期待感を最大限に高めてくれます。一方で、エンディングの「ロマンティックあげるよ」(歌:橋本潮)は、激しいバトルの余韻を優しく包み込み、どこかノスタルジックな気持ちにさせてくれる名曲です。この一話においても、バトルの緊張感から試合後の静寂へと繋がる流れにおいて、これらの楽曲が果たす役割は極めて大きいと言えるでしょう。

また、劇伴を担当する菊池俊輔氏によるスコアは、この第90話において絶大な効果を発揮しています。特に、餃子(チャオズ)が「どどん波」を放つ瞬間の鋭いストリングスや、クリリンが超能力によって腹痛に悶えるシーンで流れる不穏なBGMは、視聴者に「これは単なるスポーツではない」という死の予感さえ抱かせます。逆に、後半の算数勝負でコミカルな展開に転じる際には、一転して軽快でとぼけたリズムの楽曲が選ばれており、この「緊張と緩和」のコントロールこそがドラゴンボール音楽の真骨頂です。

楽曲要素 特徴・役割 第90話での印象的な効果
OP曲 「魔訶不思議アドベンチャー!」 冒険と武道会への高揚感を演出
ED曲 「ロマンティックあげるよ」 激闘の後の情緒的な余韻を提供
バトルBGM ブラスと打楽器を多用した勇壮な響き どどん波の威力や舞空術の神秘性を強調
コミカルBGM 軽快な木管楽器やユーモラスな旋律 算数に悩む餃子の可愛らしさを引き立てる

声優陣の怪演が光る!田中真弓と江森浩子の「算数バトル」

第90話の最大の功労者は、間違いなくキャラクターに命を吹き込んだ声優陣です。特に主人公・悟空の親友であるクリリンを演じる田中真弓さんの演技は圧巻です。絶体絶命の危機における悲鳴から、一転して「3足す4は!?」と餃子を追い詰める際の必死かつ滑稽な問いかけまで、その声のトーンの変化だけでクリリンの人間味あふれる成長を描き出しています。田中さんのアドリブ感漂う熱演があったからこそ、この「算数決着」は単なるギャグに終わらず、知略による勝利というカタルシスを生んだのです。

対する餃子役の江森浩子さんの演技も見逃せません。初めは「どどん波」を放つ冷酷な暗殺者の弟子として、無機質で不気味な声を聴かせていますが、算数の問題を出された瞬間に見せる「ええと…」という戸惑いの声は、餃子というキャラクターが持つ幼さや純粋さを完璧に表現しています。この「強敵」から「愛すべき子供」へのグラデーションは、声優の繊細な声のコントロールがあってこそ成立したものです。

  • 田中真弓(クリリン役):恐怖と機転を交互に表現する、緩急のついた演技が光る。
  • 江森浩子(餃子役):無機質な殺し屋の表情と、算数に弱い幼い内面のギャップを見事に演じ分け。
  • 永井一郎(鶴仙人役):弟・桃白白への執着と悟空への憎悪を、ドスの効いた濁声で怪演。
  • 鈴置洋孝(天津飯役):冷静沈着な中にも、弟弟子の不甲斐なさに動揺する微かな感情を滲ませる。

このように、第90話は視覚的なアクションだけでなく、聴覚的にも非常に情報量が多い回です。鶴仙人を演じる永井一郎氏の重厚な悪役演技が物語を引き締め、若き日の鈴置洋孝氏が演じる天津飯が冷徹な壁として立ちはだかる。こうしたレジェンド声優たちの競演が、放送から数十年を経た今でも色褪せない感動を私たちに与えてくれるのです。音楽と声の演技、そのすべてが合致した瞬間こそが、このエピソードを不朽の名作たらしめています。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の結末・最終回解説

第90話「なななっ!!なんと どどん波」のクライマックスは、武力や気功波のぶつかり合いではなく、まさかの「算数バトル」によって決着へと導かれます。超能力による激しい腹痛で身動きが取れなくなったクリリンでしたが、餃子が術を維持するために両手を前に突き出している様子を見て、ある重大な弱点に気づきます。それは、餃子が術の発動中、両手を使わざるを得ないという物理的な制約でした。クリリンは「超能力は頭を使うから、難しい問題を出すぞ!」とハッタリをかまし、「3足す4は?」「9足す8は?」と次々に計算問題を浴びせかけます。純真で少し抜けたところのある餃子は、あろうことか指を折って数え始めてしまい、その瞬間に超能力の拘束が解けるという、初期『ドラゴンボール』らしいユーモア溢れる結末を迎えました。

この結末は、単なるコメディとしての決着に留まりません。クリリンというキャラクターの本質である「力で劣っても知恵で勝る」という成長の証が明確に描写されています。また、この一戦を通じて、当初は不気味な暗殺者の弟子として登場した餃子の、子供らしく純粋な一面が露わになったことも重要です。しかし、リング上での決着とは裏腹に、舞台裏ではより深刻な火種が燻っていました。鶴仙人が孫悟空に対して抱いた「弟・桃白白の仇」という烈火のごとき憎悪は、大会のルールを超えた血生臭い復讐劇へと変貌していきます。クリリンの機転による勝利は、亀仙流と鶴仙流の対立をさらに激化させ、続く天津飯と悟空、そしてジャッキー・チュンの戦いへと重い緊張感を繋いでいくことになりました。

項目 結末の内容・詳細
勝敗の決定打 クリリンが仕掛けた「算数クイズ」により餃子が術を解除したこと
クリリンの機転 相手の弱点(指を使わないと計算できない)を見抜いた洞察力
鶴仙人の動向 悟空が桃白白を倒した犯人だと確信し、復讐を誓う
試合後の空気 亀仙流の勝利に沸く一方で、鶴仙流の殺意が頂点に達する

物語の続きとシリーズへの影響:殺し屋の哲学から武道家への転換点

本エピソードの結末は、後のシリーズ展開において極めて重要な役割を果たします。この時点での鶴仙流、特に天津飯と餃子は「殺し屋」としての教育を受けており、勝つためなら卑怯な手段や超能力、あるいは命を奪うことすら厭わないという哲学を持っていました。しかし、クリリンのような「正々堂々と、かつ柔軟な発想で戦う」武道家との接触により、彼らの心境には少しずつ変化の兆しが現れ始めます。特に餃子が算数に翻弄される姿は、彼が本来持っていた無垢さを象徴しており、後に彼らが鶴仙人の支配を脱して正義の武道家へと転身していく伏線とも解釈できるでしょう。

また、本作以降の『ドラゴンボール』は、徐々にシリアスなバトル路線を強めていきますが、この第90話は「初期のギャグ要素」と「中期のハードな格闘要素」が完璧にブレンドされた最後の分岐点とも言えます。どどん波という一撃必殺の恐怖を描きつつ、算数で逆転するという展開は、鳥山明氏特有の「強さのインフレをユーモアで相対化する」手法の極致です。この試合を経て、物語はついに大会の準決勝・決勝へと進み、悟空と天津飯の宿命の対決へと加速していきます。クリリンの勝利は、単なる一勝ではなく、亀仙流の理念が鶴仙流の邪悪な教義を凌駕し始めたことを象徴する、極めて意義深いエピソードとなったのです。

  • 伏線の回収:桃白白編で登場した「どどん波」が再登場し、鶴仙人との血縁関係が判明。
  • キャラクターの成長:クリリンが「多林寺でのトラウマ」を乗り越え、自分の頭脳を武器にすることに自信を持つ。
  • 次章への示唆:鶴仙流の非情さが浮き彫りになり、悟空vs天津飯の試合が単なる武道ではなく「流派の存亡をかけた戦い」になることが決定づけられる。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の考察・伏線・制作裏話

アニメ『ドラゴンボール』第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、物語が単純な勧善懲悪から、複雑な因縁と流派の対立へと昇華する極めて重要なエピソードです。本回で描かれた「どどん波」の登場は、単なる新技の披露ではなく、悟空たちが歩んできた冒険の成果と、それによって生じた「業」が再臨したことを意味しています。ここでは、このエピソードに隠された伏線や、制作陣の意図、そしてファンの間で長年議論されてきた考察ポイントを多角的に分析します。

鶴仙人と桃白白、兄弟の絆が生んだ「殺意の連鎖」

第90話において最も衝撃的な事実として明かされたのが、鶴仙人と桃白白が実の兄弟であるという設定です。これは後のストーリー展開における大きな伏線となっており、この時点で鶴仙人が抱いた悟空への憎悪は、単なる流派のプライドを超えた「肉親を殺されたことへの復讐(※当時は死亡したと思われていた)」へと変質しています。興味深いのは、この設定が判明した瞬間に、天下一武道会という「公的な競技の場」が、一気に「私的な報復の場」へと塗り替えられた点です。

ファンの間では、なぜこのタイミングで桃白白の縁者が登場したのかという点について、物語のトーンを「Z」以降に見られるシリアスなバトル路線へと引き上げるための、鳥山明先生による意図的なシフトチェンジであったと考察されています。実際、どどん波が放たれた瞬間の劇伴の切り替えや、悟空の緊張した表情の演出は、これまでの明るい冒険譚とは一線を画すものでした。また、鶴仙人が餃子に対して「なぶり殺せ」と命令する非情さは、亀仙流の「武道を通じて心身を鍛える」という教育理念と、鶴仙流の「武術は殺人のための手段」という暗殺哲学の対比を鮮明に浮き彫りにしています。

「算数バトル」に込められた初期ドラゴンボールの哲学

本エピソードの白眉である、クリリンによる「算数作戦」は、単なるコメディ描写以上の意味を持っています。クリリンが「3足す4は?」という問いを投げかけ、餃子が指を折って数え始めたために超能力が解けるという展開は、「純粋すぎるがゆえの脆さ」を象徴しています。餃子は鶴仙人のもとで殺人術だけを叩き込まれ、基礎的な教養や一般常識を学ぶ機会を奪われていたことが示唆されており、これが後の天津飯と餃子の離反・改心への遠い伏線となっているという説が有力です。

流派 教育方針 弟子の特徴
亀仙流 よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休む 多角的視点を持ち、機転が利く(クリリンなど)
鶴仙流 暗殺術の極致、勝利への執着、情けの排除 特定の技術に特化するが、精神的・教養的に未熟な面がある(餃子など)

この対比において、クリリンが「知恵」で勝利を掴んだ事実は、亀仙流の教育がいかに人間としての総合力を高めるものであったかを証明しています。一方で、餃子のあまりに無垢な様子は、彼もまた鶴仙人という歪んだ師匠による被害者であることを視聴者に予感させ、後のキャラクター人気へと繋がっていきました。

アニメオリジナル演出と制作の裏舞台:竹内留吉氏の功績

制作裏話として欠かせないのが、本エピソードを担当した作画監督・竹内留吉氏による映像表現です。この時期の東映動画(現・東映アニメーション)は、原作の週刊連載に追いつかないよう、試合シーンに多くのアニメオリジナル要素(アニオリ)を加えていました。特に舞空術による空中戦の描写は、原作では数コマで終わる攻防を、ダイナミックな構図とスピード感あふれるカット割りで数分間のシークエンスへと拡張しています。

  • 「どどん波」の視覚的恐怖: かめはめ波が「光の奔流」として描かれるのに対し、どどん波は「鋭い針のような光」として演出され、その貫通力の高さを視覚的に強調しています。
  • クリリンの心理描写: 絶体絶命の腹痛に苦しむシーンでは、アニメ独自の震える線や色指定によって、超能力の不可視の圧力を表現しました。
  • スタッフのこだわり: 当時のスタッフインタビューによれば、餃子の不気味な「白塗り」のような肌の質感と、愛らしい喋り方のギャップをどう出すかに腐心したとされています。

また、脚本の雪室俊一氏は、クリリンと餃子の掛け合いに「鼻がないことをバカにされる」といった初期特有のユーモアを積極的に取り入れました。これにより、復讐劇という重いテーマの中に、視聴者が親しみを感じる隙間を作っています。この「シリアスとギャグの絶妙な配合」こそが、初代ドラゴンボールが不朽の名作とされる所以であり、第90話はその成功例の筆頭と言えるでしょう。

最後に、未回収の謎として語られるのが「なぜ餃子はあそこまで算数ができなかったのか」という点です。超能力の修行があまりに過酷で脳に負担がかかったためという説や、鶴仙人が「兵器」としての性能だけを求め、計算などの思考能力を意図的に抑圧したという説もあります。いずれにせよ、この「弱点」が発覚した瞬間は、読者・視聴者にとって強大な鶴仙流が初めて「隙」を見せた瞬間であり、物語に人間味のある決着をもたらしました。

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」の視聴方法・配信情報

1986年に放送を開始した初代『ドラゴンボール』の第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、現在でも多くのファンに愛されるエピソードです。本作を現代の視聴環境で楽しむためには、大手動画配信サービス(VOD)の活用が最も効率的です。2026年時点の最新情報によると、DMM TVdアニメストアといったアニメ特化型のプラットフォームでは、月額料金のみで初代全153話を見放題配信しています。特にDMM TVはコストパフォーマンスに優れ、新規登録者向けの無料トライアル期間を利用して第90話を視聴することも可能です。また、U-NEXTではアニメ本編の配信に加え、付与されるポイントを利用して原作漫画の該当エピソード(第118話〜119話付近)を電子書籍で読み返すことができるため、アニメと原作の細かな違いを比較したいコアなファンに最適です。

一方で、Amazon Prime Videoでは初代シリーズが都度課金の「レンタル形式」で提供されているケースが多く、プライム会員であっても追加料金が発生する場合がある点には注意が必要です。しかし、定期的に開催されるセール期間中には1話あたりの価格が大幅に割引されることもあります。また、Netflixでも日本国内向けに全話配信が行われており、海外での視聴にはCrunchyroll(クランチロール)が多言語字幕付きで盤石の体制を整えています。さらに、ABEMAでは2026年4月に「ドラゴンボール」専用チャンネルの開設が予定されており、タイミングが合えば地上波放送のような感覚で無料リアルタイム視聴を楽しむチャンスも巡ってくるでしょう。

配信サービス名 視聴形式 特徴・メリット
DMM TV 見放題 月額料金が安く、ドラゴンボール全シリーズを網羅
dアニメストア 見放題 アニメ専門のため画質が安定しており、検索性も高い
U-NEXT 見放題 最高画質で視聴可能。原作漫画も同じアプリで読める
Netflix 見放題 独自のレコメンド機能があり、関連作品も視聴しやすい
Amazon Prime Video レンタル 1話単位で購入可能。会員なら手続きが非常にスムーズ

フィジカルメディアでの視聴を検討している場合、初代『ドラゴンボール』のテレビシリーズは現在でもDVDが主流のメディアとなっています。第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、単巻DVDの第15巻に収録されています。中古市場では「DRAGON BOX」と呼ばれる豪華仕様のDVD-BOXも流通していますが、非常に希少価値が高くプレミア価格で取引されているのが現状です。残念ながら、テレビシリーズ全153話の国内版Blu-ray BOXは2026年時点でも発売に至っていません。そのため、デジタルリマスターされた高画質映像を視聴したい場合は、各配信サービスが提供しているHDアップコンバート版を選択するのが最も現実的かつ賢い選択と言えるでしょう。

パッケージ版ならではの魅力として、当時のジャケットイラストや解説リーフレットといった物理的な特典が挙げられます。特に初期のDVDシリーズは、鳥山明先生の描き下ろしイラストが使用されているものもあり、コレクターズアイテムとしての側面を強く持っています。もし近隣のレンタルショップに在庫がある場合は、当時の空気感を味わうためにあえてディスクを借りてみるのも一興です。視聴方法が多岐にわたるからこそ、自分のライフスタイルに合わせた最適な手段を選び、クリリンと餃子の伝説的な「算数バトル」をその目で確かめてください。

  • 配信の有無:主要な見放題サイトで視聴可能
  • DVD収録:単巻第15巻 / DRAGON BOX
  • 画質:配信サイトではHDアップコンバート版が主流
  • 注目:2026年4月よりABEMAで無料放送チャンネル開始予定

ドラゴンボール 第90話「なななっ!!なんと どどん波」のまとめ・総合評価

アニメ『ドラゴンボール』第90話「なななっ!!なんと どどん波」は、シリーズの歴史において「本格的な格闘路線」と「初期特有のコミカルな機転」が完璧なバランスで融合した、屈指の名エピソードとして語り継がれています。この回を境に、物語は単なる武道の祭典から、命を懸けた流派の因縁対決へと深化し、後の作品群で見られる『宿命の対決』というテーマの雛形が完成しました。何より、非力なはずのクリリンが、圧倒的な超能力を持つ強敵に対して『算数』という意表を突く手段で勝利をもぎ取るカタルシスは、本作の持つ多面的な魅力を象徴しています。

この記事を強くおすすめしたい人

本作を特におすすめしたいのは、以下のような嗜好を持つアニメファンの方々です。

  • 『知略バトル』を好む方:純粋なパワーバランスだけでなく、相手の心理的弱点や物理的な制約を突いて逆転する展開が好きな人。
  • 『HUNTER×HUNTER』や『ジョジョの奇妙な冒険』のファン:能力の制約(誓約)を逆手に取る戦術の原点を確認したい人。
  • 初期の鳥山明イズムを愛する方:シリアスな殺し屋の技が、日常的なユーモアによって攻略される独特のテンポ感を味わいたい人。

この記事をおすすめしない人

一方で、以下のような視聴体験を求める方には、少し物足りなく感じられる可能性があります。

  • 『ドラゴンボールZ』以降の超高速・大規模破壊バトルのみを期待する方:惑星を破壊するような圧倒的エネルギーのぶつかり合いを重視する場合、本作の『算数による決着』は少し拍子抜けに感じるかもしれません。
  • シリアス一辺倒のダークファンタジーを好む方:命のやり取りの中にギャグが混じる構成に抵抗がある人。
項目 評価詳細
物語の緊張感 ★★★★☆(鶴仙流の殺意が空気を一変させる)
逆転の爽快感 ★★★★★(算数バトルという初期ならではの奇策)
作画・演出 ★★★★☆(竹内留吉氏による力強く丸みのある描写)
キャラクター性 ★★★★★(クリリンの勇気と餃子の無垢さが際立つ)

この作品が好きなら次に見るべき類似おすすめ作品

  • 『幽☆遊☆白書』(暗黒武術会編):流派を背負った団体戦と、特殊能力を駆使した駆け引きの熱さが共通しています。
  • 『ドクタースランプ アラレちゃん』:鳥山明ワールド全開のナンセンスなギャグと、超常的な力の対比を楽しみたい方に。
  • 『ワンパンマン』:圧倒的な力の差がありながらも、どこか抜けた決着やキャラクターの個性が光る点でおすすめです。

作品全体の総合評価・視聴後の満足感・最後の一押し

第90話「なななっ!!なんと どどん波」を視聴した後に残るのは、単なる「勝った」という事実以上の深い充足感です。それは、クリリンという『凡人代表』とも言えるキャラクターが、自分よりも遥かに高度な技術(舞空術)や天賦の才(超能力)を持つ相手に対し、自分の持てる全ての武器——勇気、観察眼、そして修行時代に培った狡賢さ——を総動員して立ち向かったからに他なりません。

この回は、後のシリーズでインフレしていく『戦闘力』という数値では測れない、キャラクター一人一人の『人間性』が勝敗を分ける面白さを教えてくれます。餃子の無垢ゆえの弱点と、クリリンの執念ゆえの知略。このコントラストは、今見返しても全く色褪せていません。昭和アニメの熱量鳥山明氏の天才的な構成力が奇跡的に噛み合ったこの一話を、ぜひ配信サービスやDVDで改めて体験してください。そこには、現代のアニメーションが忘れかけている『泥臭くも輝かしい勝利の形』が刻まれています。

【総評】第90話は、ドラゴンボールという作品が「格闘漫画の王道」へと脱皮する瞬間の産声です。どどん波の恐怖がもたらすシリアスさと、算数バトルのコミカルさが同居するこの絶妙なバランスこそが、本作が世界中で愛され続ける理由そのものと言えるでしょう。クリリンの逆転サヨナラ勝ちは、全ての『努力する凡人』に勇気を与える最高の名シーンです。

ドラゴンボール 第90話に関するよくある質問

第90話でクリリンが餃子に勝てた最大の理由は何ですか?
餃子が超能力(金縛りの術)を使用する際、両手を使わなければならないという弱点を見抜き、計算問題を出して指を使わせることで術を解除させたクリリンの機転が最大の勝因です。
「どどん波」と「かめはめ波」の違いは何ですか?
どどん波は指先に気を集中させて放つ貫通力に優れた殺傷用の技ですが、溜めが短く速射性に優れます。かめはめ波は両手で気を溜めて放つ破壊力重視の技という対比があります。
鶴仙人と桃白白はどのような関係ですか?
鶴仙人と桃白白は実の兄弟です。鶴仙人が兄、桃白白が弟であり、第90話では弟を倒した悟空への復讐のために鶴仙人が暗躍する様子が描かれています。
餃子が使った「舞空術」は当時どれくらい珍しい技でしたか?
当時の悟空やクリリン、さらには武天老師さえも自力で空を飛ぶことはできず、筋斗雲などの道具に頼っていました。そのため、自身の気だけで空を飛ぶ舞空術は観客や選手たちに多大な衝撃を与えました。
アニメ第90話の作画や演出の特徴は?
作画監督の竹内留吉氏による、丸みを帯びつつも力強いキャラクター描写が特徴です。特にクリリンの表情の変化や、どどん波の緊迫した演出が初期アニメらしいクオリティで描かれています。

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